風営法・風適法違反風営法・風適法ふうえいほう・ふうてきほう

【風営法・風適法違反】(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)
風営法、風適法と略されて呼ばれることが多いですが、正式名称は、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」といいます。

17 従業者名簿備付け義務違反罪

対象

風俗営業者、店舗型性風俗特殊営業を営む者、無店舗型性風俗特殊営業を営む者 店舗型電話異性紹介営業を営む者、無店舗型電話異性紹介営業を営む者、第33条第6項に規定する酒類提供飲食店営業を営む者、深夜において飲食店営業(酒類提供飲食店営業を除く)を営む者

国家公安委員会規定で定めるところにより、営業所ごと(事務所)に、従業者名簿を備え、これに当該営業に係る業務に従事する者の住所及び氏名その他内閣府令が定める事項を記載しなければなりません(法36条)。

これに違反して、

  • 従業員名簿を備えない
  • 従業員名簿に必要な記載をしない
  • 従業員名簿に虚偽の記載をする

上記の者は、100万円以下の罰金刑に処せられます(法53条3号)。
【平成17年改正により、罰金額の上限が100万円とされた】

名簿を備え付けさせる目的

  • 国家公安委員会が現に営まれている風俗営業等の監督を行うことの利便を図るため
  • 風俗営業者等の従業員管理を徹底することによって、年少者を風俗営業等に従事させること等を避けさせるため
営業所を多数経営し、各営業所の業務を店長等の責任者に行わせている経営者が、監督不十分であったため、従業員名簿の備付け、又は必要事項の記載がなされていないこと等を知らずに、当該営業所を経営したというような事案の場合、個々の営業所の責任者ではなく、経営者を罰することはできるのでしょうか?
経営者(法人経営の場合には代表者)についても、行為者である当該従業者に対する監督責任を怠ったとして、本罪を適用して罰金刑を科することができます。

罰則規定について

2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金、又は、これを併科するもの
①公安委員会の許可を受けないで風俗営業を営んだ場合(無許可営業)
②偽りその他不正の手段により、風俗営業の許可又は相続等の承認を受けた場合
③自己の名義をもって他人に風俗営業を営ませた場合(名義貸し)
④公安委員会による風俗営業の許可の取消処分又は営業の停止処分等に違反した場合
⑤法又は条例に定める営業禁止区域内において店舗型性風俗特殊営業、無店舗型性風俗特殊営業に係る受付所営業又は店舗型電話異性紹介営業を営んだ場合
1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、又は、これを併科するもの
①風俗営業者が、公安委員会の承認を受けないで、営業所の構造又は設備の変更(遊技機の変更を含む。)をした場合
②風速営業者が、偽りその他不正の手段により、営業所の構造又は設備の変更(遊技機の変更を含む。)に係る承認を受けた場合
③風俗営業者が、偽りその他不正の手段により、特殊風俗営業者の認定を受けた場合
④風俗営業を営む者又は飲食店営業者が、年少者使用等の禁止行為をした場合
⑤店舗型性風俗特殊営業を営む者が、18歳未満の者を客に接する業務に従事させる等の禁止行為をした場合
⑥無店舗型性風俗特殊営業を営む者が、18歳未満の者を客に接する業務に従事させた場合
⑦映像送信型性風俗特殊営業を営む者等が、公安委員会によって18歳未満の者を客としないため必要な措置をとるべきことを命ぜられたのに、これに従わなかった場合
⑧店舗型電話異性紹介営業を営む者が、18歳未満の従業者を、その機会を提供する会話の当事者にする等の禁止行為をした場合
⑨無店舗型電話異性紹介営業を営む者が、18歳未満の従業者を、その機会を提供する会話の当事者にした場合
⑩条例で定める営業禁止区域内において深夜における酒類提供飲食店営業を営んだ場合
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処するもの
①遊技機の認定・検定事務を行う指定試験機関・少年指導委員及び都道府県風俗環境浄化協会の役員等が秘密を漏洩した場合
6月以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、又は、これを併科するもの
①風俗営業を営む者又は飲食店営業者が、客引き又は客引きのためのつきまとい行為等をした場合
②店舗型性風俗特殊営業、無店舗型性風俗特殊営業に係る受付所営業又は店舗型電話異性紹介営業を営む者が、客引き又は客引きのためのつきまとい行為等をした場合
③ぱちんこ屋等の営業を営む者が、現金若しくは有価証券を商品として提供し、又は客に提供した商品を買い取った場合
④まあじゃん屋又はゲームセンター等の営業を営む者が、遊戯の結果に応じて商品を提供した場合
⑤店舗型性風俗特殊営業、無店舗型性風俗特殊営業、映像送信型性風俗特殊営業、店舗型電話異性紹介営業又は無店舗型電話異性紹介営業の営業開始の届出書を提出せず、又は届出書等に虚偽の記載をして提出した場合
100万円以下の罰金に処するもの
①店舗型性風俗特殊営業者又は無店舗型性風俗特殊営業者が広告、宣伝の制限に違反した場合
②店舗型性風俗特殊営業者、無店舗型性風俗特殊営業者、映像送信型性風俗特殊営業者、店舗型電話異性紹介営業者又は無店舗型電話異性紹介営業者が、制限区域内での広告物の表示、住居へのビラ等の頒布等の禁止行為をした場合
③風俗営業者、店舗型性風俗特殊営業者、無店舗型性風俗特殊営業者、店舗型電話異性紹介営業者、無店舗型電話異性紹介営業者又は酒類提供飲食店営業者が、従業者名簿を備えず、又はこれに必要な記載をせず、若しくは虚偽の記載をした場合
④接待飲食等営業を営む風俗営業者、店舗型性風俗特殊営業者、無店舗型性風俗特殊営業者、又は酒類提供飲食店営業者が、接客従業者の生年月日、国籍等の確認をせず、又は確認記録を作成せず、虚偽の記録を作成し、若しくは記録を保存しなかった場合
⑤風俗営業者、性風俗関連特殊営業者、酒類提供飲食店営業者、深夜飲食店営業者又は接客業務受託営業者が、公安委員会の要求に対し、業務に関する報告若しくは資料の提出をせず、又はその報告若しくは資料の提出について虚偽の報告をした場合
⑥警察職員又は少年指導委員の風俗営業、店舗型性風俗特殊営業、無店舗型性風俗特殊営業の受付所等、店舗型電話異性紹介営業の営業所又は酒類飲食店営業の営業所等への立入りを拒み、妨げ、又は忌避した場合
50万円以下の罰金に処するもの
①風俗営業の許可申請書又はその添付書類に虚偽の記載をして提出した場合
②特例風俗営業者(営業所の構造又は設備の変更に際して事前の承認を要せず、事後の届出で足りる等の特例の認定を受けた風俗営業者)が、営業所の構造又は設備の変更をした際、届出若しくは添付書類を提出せず、又はこれらに虚偽の記載を提出した場合
③特例風俗営業者としての認定の申請に当たって認定申請書又は添付書類に虚偽の記載をして提出した場合
④ぱちんこ屋又はゲームセンター等の営業を営む者が、遊戯球等を客に営業所外に持ち出させ、又は遊戯球等を客のために保管したことを表示する書面を客に発行した場合
⑤風俗営業者が、営業所ごとに管理者を選任する義務を怠った場合
⑥店舗型性風俗特殊営業、無店舗型性風俗特殊営業、映像送信型性風俗特殊営業、店舗型電話異性紹介営業又は無店舗型電話異性紹介営業の営業廃止、又は変更の届出書を提出せず、又はこれに虚偽の記載をして提出した場合
⑦深夜における酒類提供飲食店営業の営業開始の届出書若しくはその添付書類を提出せず、又はこれらの書類に虚偽の記載をして提出した場合
30万円以下の罰金に処するもの
①風俗営業者が許可証の提示義務を怠った場合
②風俗営業の相続の承認を受けた者が、許可証の書換え義務を怠った場合
③風俗営業の変更等又は深夜における酒類提供飲食店営業の廃止若しくは変更に係る届出書若しくはその添付書類を提出しなかった場合及びこれらの書類に虚偽の記載をして提出した場合
④風俗営業の許可証の交付を受けた者が、営業を廃止するなど該当事由があるのに許可証を公安委員会に返納しなかった場合
⑤特殊風俗営業者としての認定証の交付を受けた者について死亡等の該当事由があるのに、返納を義務付けられている者が認定証を公安委員会に返納しなかった場合
⑥何人であっても、店舗型性風俗特殊営業又は店舗型電話異性紹介営業の停止処分に係る標章を破壊し、汚損し、又は停止期間中に取り除いた場合
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風営法(風適法)違反の事例

平成22年の主要検挙事例

レンタルルームを仮装した禁止地域営業事件

レンタルルームを仮装した店舗型ファッションヘルス経営者らは、平成22年12月、条例により営業が禁止された地域に所在する同店に設けた個室において、客に性的サービスを提供する店舗型性風俗特殊営業を営んだ事案です。同月、経営者らを風適法違反(禁止地域営業)で列挙しました。(宮城)

社交飲食店における無承認変更事件

社交飲食店経営者らは、平成22年9月、あらかじめ公安委員会の承認を受けないで、同店において、同店内の客席に見通しを妨げる衝立等を設置し構造整備を変更した事案です。11月までに、経営者らを風適法違反(構造設備の未承認変更)で検挙しました。(群馬)

ガールズバーにおける無許可営業事件

ガールズバー経営者らは、平成22年9月、風俗営業の営業許可を受けないで、同店において、飲食客に対し、同店従業員に接待させるなどの社交飲食店営業を営んだ事案です。同月、経営者らを風適法違反(無許可営業)で検挙しました。(兵庫)

派遣型ファッションヘルスにおける広告宣伝違反事件

派遣型ファッションヘルス経営者は、平成22年11月、条例により広告宣伝が制限された地域において、派遣型ファッションヘルス営業の宣伝用ピンクビラを同地域内の街路灯柱に貼付した事案です。同月、経営者を風適法違反(広告宣伝)で検挙しました。(和歌山)

社交飲食店経営者らによる客引き事件

社交飲食店経営者らは、平成22年11月、同店の営業に関し、通行人に対し、「セット4,000円を3,500円でいいですよ。」等と声をかけ客引きをした事案です。同月、経営者らを風適法違反(客引き)で検挙しました。(熊本)

暴力団幹部らによる風適法違反(禁止地域営業)事件

暴力団幹部らは、平成22年6月、条例により営業が禁止された地域に所在する同店に設けた個室において、客に性的サービスを提供する店舗型性風俗特殊営業を営んだ事案です。同月暴力団株らを風適法違反で(禁止地域営業)で検挙しました。(福岡)

風営法(風適法)違反の統計

風俗関係事犯の取締状況
H22年H21年
検挙件数検挙人員検挙件数検挙人員
合 計7,1577,6857,1347,716
風適法違反2,8763,5222,8393,577
売春防止法違反1,3867271,562747
わいせつ事犯2,7362,5322,5732,446
遊戯機使用賭博事犯11877793742
公営競技関係法令違反4112762204

(警察庁生活安全局保安課「平成22年中における風俗関係事犯の取締り状況等について」…出典は警察庁HP)

最近5年間における風適法違反の検挙状況の推移
検挙件数検挙人員検挙件数
合 計7,1577,685
H22年2,8763,522
H21年2,8393,577
H20年3,2493,956
H19年3,3404,342
H18年3,3144,587
風適法違反の検挙件数及び検挙人員
H22年H21年
件数人員件数人員
合 計7,1577,6857,1347,716
客引き・つきまとい等585844515769
無許可営業580753577725
禁止区域等営業5029845031,044
年少者使用296416352486
従業者名簿備付義務2436824660
広告宣伝60147847
接客従業者の国籍等の確認義務200131853
20歳未満客への酒類等提供6612863135
無届営業・届出書虚偽記載57537458
構造設備・遊戯機無承認変更34415568
名義貸し49404649
その他204168145133
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