迷惑防止条例違反盗 撮と う さ つ

【第5条 粗暴行為(ぐれん隊行為等)の禁止】1.何人も、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。※東京都の例

盗撮事件では家宅捜索でパソコンなどを押収されます。余罪の多さが刑事処分に影響することもあります。(実際の事件と判決・処分例はこちら

盗撮とは

盗撮行為は、各都道府県の定める迷惑防止条例違反になります。
例えば東京都の場合、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」の第5条に該当するとされます。

盗撮は、盗撮画像を撮られた人に対する罪というよりも、むしろ社会に対しての害悪であるとされます。

※迷惑防止条例が一部改正されました

東京都公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例が平成24年3月30日に公布され、同年7月1日から施行されました。
これによって、かつては軽犯罪法違反とされていた公衆便所等での盗撮行為は迷惑防止条例違反となります。
第5条第1項の改正
現行条例の公共の場所または公共の乗物での盗撮の規制に加え、公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいる場所での盗撮が禁止されます。

盗撮の捜査のポイント

① 公共の場所、公共の乗り物内であることの立証

  • 被害者、目撃者などに実況見分を行い、実況見分調書によって明らかにしようとします。
  • 被害者に対しても被害状況の確認を行って調書の作成がなされます。

※盗撮の場合には、第三者に盗撮行為を見咎められて警察に突き出されたものの、被害者自身は被害に遭っていることに気づいていないことも往々にしてあり、被害者不詳という場合があります。

② 卑わいな言動の立証

  • 被害者を特定し、被害状況に関する供述調書を作成しようとします。
  • 目撃者や現行犯逮捕をした関係者からも供述調書を作成します。
  • 盗撮行為が行われた場合、使用したカメラ、フィルム等については当然押収されます。
  • 余罪の有無を確認するために、犯行に用いられたのとは異なる携帯電話、カメラ、パソコンなどについても押収されて保存データがチェックされることもあります。

盗撮の弁護活動

  • 被害者との示談
  • 通勤・通学中の犯行の場合には経路の変更
  • 病的な要因が関係している場合には、クリニックの受診

などが考えられます。

しかし、盗撮事件の場合、被害者自身が被害に遭っていることに気付かず、目撃者に捕まえられて、もしくは通報されて逮捕という場合が多いので、被害者不詳として示談ができないことが多々あります。
被害者が分かっている場合には、被害者と(被害者が未成年であればその親と)示談をすることになりますが、その場合、10~20万円程度のことが多いようです。
なお、多数の盗撮余罪が明らかになった場合、全員と示談を成立することは現実的でないこともあります。検察官がどの件を立件するつもりであるのか、どのような処分を考えているのか交渉することが重要です。

盗撮の取り調べの例

携帯電話(スマートフォン)を調べられることがあります。これは、カメラ機能を使用した盗撮写真・動画など余罪につながる画像が残っていないかどうかを調べるのが目的のようです。
否認事件では繊維鑑定がなされることもあります。

盗撮の捜査のポイント

1.公共の場所、公共の乗り物内であることの立証

・被害者などに実況見分を行い、実況見分調書によって明らかにしようとします。
・被害者に対しても被害状況の確認を行って調書の作成がなされます。

※特に盗撮の場合には、第三者に盗撮行為を見咎められて警察に突きだされたものの、被害者自身は被害に遭っていることに気付いていないことも往々にしてあり、被害者不詳という場合があります。

2.卑わいな言動の立証

・被害者を特定し、被害状況に関する供述調書を作成しようとします。
・目撃者や現行犯逮捕をした関係者からも供述調書を作成します。
・盗撮行為が行われた場合、使用したカメラ、フィルム等については当然押収されます。
・盗撮行為でなく、痴漢(ちかん)行為であっても、余罪の有無を確認するためにカメラや携帯電話を押収されることもしばしばあります。
・また、自宅のパソコンが押収されて保存データがチェックされることもあります。

場合によっては、普段アダルトビデオを鑑賞していて犯行を思いついたなどの動機が調書に録取され、これを裏付けるために自宅を捜索してわいせつDVDや雑誌が押収されることもあります。

性犯罪では余罪の有無を追及するために、携帯電話に盗撮画像が映っていないかを確認することが行われるようです。

このページのトップへ

盗撮と類似犯罪について

迷惑防止条例違反にかかる痴漢(ちかん)について、東京都の場合、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」の第5条に該当します。

【第5条 粗暴行為(ぐれん隊行為等)の禁止】

1.何人も、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。

「公共の乗物」とは、

不特定多数の者が自由に利用する乗物をいいます。有償か無償かは関係ありません。例えば、電車、バス、船舶、航空機、ロープウェー、ケーブルカー、エレベーター等です。タクシー、貸切バス、貸切列車等は、不特定多数の人が同時に利用し得るものではないので、公共の乗物には当たりません。

「卑わいな言動」とは、

いやらしくみだらな言語、動作で性的道義観念に反し、人に性的しゅう恥心、嫌悪感を覚えさせ、又は不安を覚えさせるものをいいます。
卑わいな言動の中にはわいせつな行為(いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ、普通人の正常な性的しゅう恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為【最判昭和27.4.1】)も含まれ、「卑わいな言動」は、わいせつな行為(例えば、陰部に手を触れる、女性の乳房を弄ぶ、接吻(キス)をするなど)よりも広い概念です。

年齢別被害状況

迷惑防止条例違反、公然わいせつ罪(刑法174条)、強制わいせつ罪(刑法176条)、
軽犯罪法違反の関係について

  • 卑わいな言動のうち、わいせつ行為には該当しない卑わいな動作及びわいせつを含む卑わいな発言について、迷惑防止条例違反第5条第1項違反が成立します。
  • 公然性を有するわいせつ行為については刑法第174条の公然わいせつ罪のみが成立します。
  • 暴行脅迫を伴うわいせつ行為については、刑法第176条の強制わいせつ罪のみが成立します。
    ※公然わいせつ罪や強制わいせつ罪が成立する場合には、迷惑防止条例違反は吸収されますので成立しません。
具体例
公然わいせつ罪(刑法174条)

公園や駅など公共の場所で、陰部を露出する行為

迷惑防止条例違反

公共の場所で、すれ違いざまに「おっぱい触らせて」と話しかける行為

迷惑防止条例違反

電車の中や、公道で、女性の臀部をスカートの上から触る行為

強制わいせつ罪(刑法176条)

電車の中や、公道で、女性の下着の中に手を差し入れ、陰部を触る行為

迷惑防止条例違反

駅の階段で、女性のスカートの下に携帯電話を差し入れて、カメラ機能を用いて股間を盗撮する行為

軽犯罪法第1条第23号違反

便所等の人が通常衣服をつけないでいるような場所で、スカートの下からのぞき見する行為

軽犯罪法第1条第23号違反

便所等の人が通常衣服をつけないでいるような場所で、ビデオカメラ等で股間を撮影する行為

器物損壊罪(刑法261条)

スカートなどの衣服を切り裂く行為

器物損壊罪(刑法261条)

衣服に精液等を付着させる行為

公然わいせつ罪(刑法174条)

公衆の面前で陰部等を露出する行為

軽犯罪法違反

つきまとい、のぞき行為

このページのトップへ

量刑 性犯罪

これまで実際に起きた事件と判決・処分例などが分かります。

性犯罪量刑盗 撮

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

店舗内トイレに、i-podを盗撮目的で設置したが、客の女性が気付いて店員に届け出られたため、その場を逃げ出した事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

不逮捕・事件化阻止

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被害店舗と0円で示談が成立し、被害店舗店長が宥恕の意思表示をしました。
逮捕前の事案であったため、被害者から、示談書・嘆願書・被害届を提出しない約束書をとりつけ警察署に提出することで逮捕されず、事件化を阻止しました。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

電車内において、i-podを用いて盗撮行為をした事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

略式命令で罰金

弁護士による弁護活動と事案の特徴

弁護士が示談交渉するも示談不成立。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

電車内において、ショートパンツ姿の被害者をデジタルカメラで撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

20代男性/前科無

判決・処分

不起訴処分(起訴猶予)

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

駅のエスカレーターにおいて、被害者(高校生)を盗撮しようとしたところ第三者に見つかった事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

略式命令罰金20万円

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

駅ホームにおいて、被害者(17歳)に対し、携帯電話のカメラ機能を用い、被害者のスカート内を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

略式命令罰金40万円

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、弁護士の示談交渉によって20万円で示談が成立し、被害者が宥恕の意思表示をしました。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

駅構内のエスカレーターにおいて、携帯電話をいじっていたところ偶々カメラ機能に切り替わってしまい、被害者に盗撮を疑われた事案です。

被疑者(被告人)の属性

20代男性/前科無

判決・処分

不起訴処分

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被疑者は、冤罪ではあるものの、自己主張が苦手なために、捜査官に押し切られるように自白の調書を作成されてしまいました。その後、弁護士に依頼して、弁護士が意見書を提出する等の活動をすることによって不起訴処分となりました。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

屋外でのフリーマーケット会場において、被害者のスカートの中を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

不起訴処分(起訴猶予)

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

駅エスカレーターにおいて、前方にいた被害者(女子高生)のスカート内を携帯電話のカメラ機能で撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

男性/前科無

判決・処分

不起訴処分(起訴猶予)

弁護士による弁護活動と事案の特徴

弁護士の示談交渉によって被疑者は20万円で示談が成立し、被害者が宥恕の意思表示をしました。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

店舗内において、被害者に対し、その後方から床にひざまずいて同人のスカート内をのぞき見した事案です。

被疑者(被告人)の属性

40代男性/前科6犯(うち罰金3)

判決・処分

罰金20万円

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、前刑は粗暴犯であり10年前の犯行なので、量刑への影響はほとんどないと思われます。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

店舗内において、被害者に対し、所携のデジタルカメラを使用して、通常衣服で隠されているスカート内の下着等を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

30代男性/罰金前科2犯

判決・処分

懲役6月 執行猶予2年

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

駅ホーム上において、被害者(17歳)に対し、その後方から所携のカメラ機能付き携帯電話を同人のスカートの下に差し出し、通常衣服で隠されているスカート内の大腿部を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

30代男性/前科4犯
(うち同種罰金3/同累1)

判決・処分

懲役10月

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、同種前刑終了後1年11月での犯行でした。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

常習として、店舗内において、被害者に対し、そのスカート内の撮影をする目的で、同人のスカート下方に、動画撮影機能付き携帯電話機を差し出して、その下着を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

40代男性/前科4犯(うち罰金2/累2)

判決・処分

懲役1年2月

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、住居侵入窃盗の前刑終了後1年3月での犯行でした。

迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

常習として、駅エスカレーター上で、デジタルカメラで被害者(15歳)のスカート内を隠し撮りした事案です。

被疑者(被告人)の属性

前科2犯

判決・処分

懲役1年 執行猶予3年

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、30万円で示談が成立しました。

①迷惑防止条例違反/②迷惑防止条例違反/③迷惑防止条例違反

性犯罪事件・事案の概要

①常習として、店舗内で、被害者のスカートの真下にカメラ機能付携帯電話を差し出した事案です。
②常習として、店舗内で、所携のデジタルカメラで被害者のスカート内の下着を撮影した事案です。
③共犯者と、常習として、店舗内で、所携のデジタルカメラで被害者のスカート内の下着を撮影した事案です。

被疑者(被告人)の属性

同種前科1犯

判決・処分

懲役1年6月 執行猶予5年
(保護観察付)

弁護士による弁護活動と事案の特徴

被告人は、盗撮画像をネット上に投稿しました。
被告人の自白で共犯関係の解明が進んだため、検察官は1罪として起訴しています。

このページのトップへ
ご家族のための無料相談24時間受付
事務所紹介
事務所紹介
弁護士紹介
弁護実績
感謝の声
再犯防止の取り組み
弁護士費用
採用情報
お問い合わせ

-逮捕されない・前科をつけない・人に知られない-性犯罪の疑いをかけられたサラリーマンを守る

逮捕前の被疑者とご家族の無料相談窓口03-5532-1112年中無休 24時間受付 東京永田町法律事務所
Copyright ©2011 刑事事件弁護の東京永田町法律事務所 All Rights Reserved.