強姦罪強 姦ご う か ん

【強姦罪】13歳未満の女子に対して、姦淫すること。
13歳以上の女子に対して、暴行又は脅迫を用いて姦淫すること。

弁護士が教える強姦罪になる行為とは

暴行・脅迫について

暴行・脅迫の程度について

強姦罪に該当するための暴行・脅迫とは、「被害者の犯行を著しく困難ならしめる程度のもの」とされています。
その判断は、被害者の年齢、体格、心身の状態、行為の場所や時間、犯人が単独犯か複数犯か等諸般の事情を考慮して、社会通念に従って客観的に判断されなければなりません。

強姦するために女子を単車に同乗させ、女子が進行中の単車から飛び降りたという場合に、暴行行為に該当しますか?女子は自ら危険な行為を行っただけであって積極的に暴行をしたとはいえないと思うのですが?
強姦罪の暴行に該当するでしょう。
被害者から停車を懇願されたのに聞き入れずそのまま進行を続けた結果、被害者をして進行中の単車から飛び降りるのを余儀なくさせた場合には、強姦の手段である暴行行為に該当するとした裁判例があります(大阪高判昭和38.5.28)。
おとなしくしないと、おまえの家族を殺してやると脅迫して、被害者の反抗を抑圧し強姦した場合、被害者自身に危害を加える旨の脅迫をしたわけではないので、強姦罪になりませんか?
強姦罪の脅迫に該当するでしょう。
強姦罪における脅迫は、姦淫の相手方自身の生命・身体等に対する害悪の告知に限られません。被害者の親族の生命・身体等に対する害悪の告知はもちろん、第三者に対する害悪の告知も含まれうると解されます。
被害者に対し、「おまえの子供を誘拐した。子供が殺されたくなければおとなしくしろ」と脅迫し、被害者の反抗を抑圧して強姦した場合、実際には誘拐なんてしておらず、告知した内容が虚偽であれば強姦罪は成立しませんか?
害悪の告知について、内容は虚偽であっても関係ありません。告知によって被害者の反抗を著しく困難にして強姦したのであれば強姦罪が成立します。
女性に対してわいせつ行為をした場合に、強姦罪と強制わいせつ罪のボーダーラインはどこでしょうか?
姦淫行為をした場合が強姦罪になります。
姦淫行為は、性器の没入をいい、射精することまでは必要ではありません。
死姦は強姦罪になりますか?
強姦罪が成立するためには被害者が生存していることが必要です。
単なる死姦は強姦罪になりません。
ただし、女子を強姦する目的で暴行を加えて死亡させ、その直後に姦淫した場合については、強姦致死罪が成立します(最判昭和36.8.17)。
妻が性行為(SEX)を拒むので、暴行を加えて無理矢理性行為(SEX)を行いました。しかし、夫婦であれば性行為(SEX)を行うのは当然であり、強姦罪にはなりませんよね?
夫婦間であっても性交(SEX)を強要することが当然視されるものではなく、具体的状況によっては夫婦間でも強姦罪が成立する場合があります。
自分では全く暴行を加えなかったのですが、共犯者が被害者女性に暴行を加えたところ、被害者女性が抵抗できない状態になったので、自身も姦淫行為を行ったという場合、強姦罪が成立しますか?
先行者の加えた暴行・脅迫の結果を利用して姦淫した者について、先行者との間に共犯関係が認められるときは、強姦罪が成立します。
全く共謀関係にない者が、女子に暴行を加えていたところを目撃し、近づいたところ、当該被害者女子が呆然として全く抵抗できない状態になっていたので、これを奇貨として姦淫行為を行ったという場合、強姦罪が成立しますか?
共謀関係になく共犯者としての意思もないので、強姦罪の共犯が成立することはありませんが、準強姦罪(178条)が適用される可能性があります。
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弁護士が教える実行の着手について 
—いつからが強姦未遂罪?—

強姦するつもりで、暴行したものの、被害者が隙を見て逃げ出した場合、
強姦未遂罪でしょうか?暴行罪でしょうか?

強姦には未遂罪が存在します。
強姦未遂罪が成立するのは、実行に着手したが姦淫行為に至らない場合です。

強姦するつもりで暴行したものの、被害者が隙を見て逃げ出した事案において、暴行罪であれば、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料であるのに対し、強姦未遂罪であれば、3年以上の有期懲役について任意的減刑(中止犯であれば必要的減刑)となります。

このように、暴行罪になるか強姦未遂罪になるかによって量刑に大きく差が生じます。
では、暴行を手段とする強姦罪の場合、どこまでが暴行罪でどこからが強姦罪の着手になるのでしょうか?強姦未遂罪が成立する場合の「強姦罪の実行に着手した場合」とは、どの時点からをいうのでしょうか?

強姦罪の実行に着手したときについては、姦淫行為の具体的危険性のある行為に手をかけたとき、というイメージです。
強姦罪は、暴行・脅迫行為と姦淫行為の結合した形態の犯罪ですから、強姦行為そのものに着手しなくても、姦淫の意図で暴行・脅迫行為を開始すれば、実行の着手があったものと認められます(最判昭和28.3.13)。

実行の着手があれば、姦淫行為を遂げなかった場合に強姦未遂罪になりますので、暴行罪のみが成立するということはありません。

また、強姦以外の目的で自ら又は共犯者の行った暴行・脅迫の結果を利用して姦淫した場合にも強姦罪の成立を認めますが、このような場合には、姦淫行為に及ぼうとして被害者の身体・着衣に手をかけるなどの行為をした時点で実行の着手があったものと評価するようです。

【強姦罪について実行の着手と認められる例】

  • 人通りの少ない山道で道路脇の山林に引っ張り込んで強姦しようという意図の下に、 いきなり被害者の腰を抱いて押さえつける行為(仙台高判昭和33.8.27)。
  • 強姦の意図で婦女を単車に同乗させ、被害者からの停車の懇願を無視して進行を続け、被害者をして単車から飛び降りるのをやむなきに至らしめた行為(大阪高判昭和38.5.28)。
  • 10歳の少女を姦淫する目的で山道の奥深くに連れ込もうとしたところ、不安に感じた同女が逃げ出そうとしたのを妨げるため、背後から同女の胴を抱き手で同女の口を塞ぐ等の暴行を加える行為(東京高判昭和36.6.13)。
  • タクシー運転手が、夜間に女性が一人で客として乗車したのを奇貨として、これを強姦しようと企て、指定された行先とは異なる山間部に車を走らせ、人家の少ない空き地に停車した上、下車し、無言で後部ドアを開いて被害者の身辺に迫るため乗車しようとした行為(高松高判昭和41.8.9)。
  • ラブホテルの敷地内でホテルに連れ込もうとして暴行を加える行為(東京高判昭和57.9.21)。
人通りの少ない場所まで行ってから強姦しようと考え、女性を車内に引きずり込んだが、女性が自力で逃げ出した場合、暴行罪でしょうか?強姦未遂罪でしょうか?
強姦未遂罪が成立する可能性が大きいです。
服を脱がすわけでも、強姦のために暴力をふるったわけでもなくとも、車内に引きずり込もうとした時点で強姦罪の着手があるとみられる可能性があります。
自動車を使用する強姦の場合は、車内に引きずりこまれてしまうと、一般的に逃げることは難しく、強姦の結果が発生する危険性はかなり高くなります。
暴行・脅迫が加えられるに至った経緯、当時の場所的・時間的状況、加害者と被害者の体格差等、暴行等の強度等によって判断がなされることとなります。

暴行・脅迫が姦淫の直接の手段とはいえない場合には一般的に、当該暴行・脅迫が加えられるに至った経緯、当時の場所的・時間的状況、暴行等の強度、犯人の意図の強固さ等により、強姦の実行の着手と認められるか否かを判断します。

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弁護士が教える強姦罪の中止犯について

未遂の中でも中止未遂が認められれば、必ず減刑されることになります。

【中止未遂が認められた事例】(必ず減刑されます)

  • 被害者に哀願されて姦淫を思い止まった事案(和歌山地判昭和35.8.8)。

【中止未遂が認められなかった事例】(減刑される可能性があります)

  • 犯人が被害者の陰部からの出血に驚愕して姦淫の遂行を思い止まった事案(最判昭和24.7.9)。
  • 被害者が抵抗したため、陰茎を挿入する前に射精した事案(高松高判昭和27.4.24)。
  • 被害者が急病になったと思って中止した事案(札幌高判昭和36.2.9)。
  • 被害者の肌が鳥肌だっているのを見て欲情が減退して中止した事案(東京高判昭和39.8.5)。
数名の仲間と共謀して女子を強姦する計画を企て、女子を暴行したものの、被害者の女子がかわいそうになって自分は強姦をせずにその場を立ち去りました。仲間はそのまま強姦したようなのですが、自分は強姦未遂にしかなりませんよね。
強姦の共謀をした者は、自分が強姦を断念しても、共犯者をも翻意させて強姦を中止させなければ、共謀関係は消滅しません(高松高判昭和41.6.14)。
女子を強姦しようとしたところ、勃起機能障害、いわゆるEDであったので姦淫行為を遂げなかった場合、どうせ性行為(SEX)ができないことはわかっていたので強姦罪の危険性は初めからなく強姦罪は成立しませんよね。
結果発生の危険性を含んでいない行為によって、犯罪を実現しようとする場合を不能犯といい、犯罪は不成立となります。上記強姦行為が不能犯となれば、当該犯人には強姦罪は成立しません。
しかし、不能犯とは、犯罪行為の性質上結果発生の危険を絶対に不能ならしめるものをいうとする判例(最判昭和25.8.31)の考え方からすると、犯人の性交能力の欠如は、その淫茎が欠如しているような例外的な場合を除き、不能犯にはならないと解されています。
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【被害者の承諾がなかったとして強姦罪の成立が認められた事例】

東京高判 昭和58.6.8

被害者が中等度の精神遅滞の状態にあって知能指数が40ないし50程度の精神薄弱者で性行為(SEX)について意思決定をする正常な判断能力が欠けていた場合。
形式的に彼女が性行為(SEX)について同意しているとしても、これが同意として評価されません。

高松高判 昭和47.9.29

脅迫が姦淫時より約2週間以前に加えられたもので、かつ、一見ごく自然で通常の男女間の情交と認められるような状態であっても、それが犯人の脅迫によって被害者が精神的に拒絶する気力を失っていることによるものである場合は強姦罪が成立。
スーパーマーケットの経営者が、同店で万引きをした女性に対して警察に行くか身体を許すかといって姦淫を要求した事案。性行為(SEX)にあたって事前に被害者が加害者に電話連絡をし自ら情交の場所と時刻を指定したという経緯はあったが、幼児2人をかかえた22歳の被害者が、警察に知られると夫に知れ、しかも幼児を残して刑務所に入らねばならないと畏怖困惑した挙句のもので、びくびくした毎日を送った後身体を許して被告人から逃れようとしたものであって、被害者の行動はやむを得ないものと認定しました。

東京高判 昭和43.11.28

5人組の輪姦の事例で、被害者をおびき出して倉庫内に押し込め、他の共犯者が被害者に対し反抗を抑圧するに足る程度の暴行を加えたあとに、被告人が姦淫の際に「いいか」と云って諒解を求めたのに対し、被害者が「いい」と答えたとしても、被害者の真意に基づく承諾ではないとして強姦罪が成立。

東京高判 昭和34.10.30

被害者が今まで交際もなく面識すらなかった被告人から夜間人気のない学校の校庭に誘われたのにこれを拒絶せず連行され、途中で接吻されたのに断固たる態度に出なかった事案で、被告人の被害者に対する暴行脅迫が抵抗を不能にする程度のものであったとは証拠上認められないが、当時16歳の思慮分別未熟の被害者にとってはその抵抗を著しく困難にする程度のものであったとして、被害者の年齢、判断能力が重視されて強姦罪が成立。

東京高判 昭和60.10.14

新聞勧誘員が白昼アパートの一室に勧誘に赴いた際女性が一人しかいなったためこの女性を姦淫した事案で、被害者が抵抗らしい抵抗をしていなかったとしても、被害者が心臓病を患い、強い力で抵抗すると発作を起こすことを心配し拒否の気持ちに相応した強い抵抗の態度はとらなかったものの、足を固く閉じたり、首を左右に振ったりして拒否の意思をあらわにしたもので、被告人は被害者の顔色、息遣いその他全身の様子から病気中と知りながら、同女の肩を強く押し身体を押し倒すなどして姦淫したことから強姦罪が成立。

東京高判 昭和51.7.15

問題とされた姦淫行為のあと、被告人が被害者を連れ出し何回か肉体関係を持ったり同女から多額の金員を受け取ったりしたことなどを根拠として、合意があったと主張した事案。本件当時は被告人が被害者と2人だけで会った最初のときには、被告人が俺はもと○○組の暴力団に入っていたとか申し向けて脅迫し金員を喝取したり姦淫したものであって、犯行後の肉体関係は右の認定を左右しないとして強姦罪が成立。

東京高判 昭和58.2.24

被害者が「わかった。やらせないわけじゃないから、サック(避妊具)をつけて」と言ったこと、性行為(SEX)後に2人そろって銭湯に赴いたとしても、被害者が被告人から理不尽な暴行にあい、このうえ抵抗を続けて生命身体に危害を加えられるよりも、せめて被害を最小限度に止めようとする切羽詰まったうえでのやむなき諦めであって、行為後に銭湯にいったのも、何とかその場から逃れて室外に出るための口実であり、そのことから被害者は入浴せず、被告人が入湯したのを見定めて直ちに引返し家主方に駆け込み被害を訴え出ていることからも、被害者の真意に基づく承諾ではないとして強姦罪が成立。

東京高判 昭和62.1.26

早朝20歳の被害者の住んでいたアパートの一室に侵入し、就寝中の女性の口に下着を丸めて押し付け「騒ぐと殺すぞ」と申し向けて同女を全裸にしその上に乗りかかるなどの暴行、脅迫を加えて陰部等を弄んだという強姦未遂の事案で、被告人は、強姦の意思があればその場で難なく姦淫できたのにしなかったのは和姦の意思があったにすぎないからだと主張。被告人が被害者にタバコを吸わせたり、便所に行かせたことがあったこと、被告人が被害者に頼まれ被告人が履いたままであった靴を玄関に置いてきたこと、酒のことや被害者が同棲中の男のことを被告人に対して話をしたことなどを被害者の承諾があったことの根拠としたが、これらの事実をもって被害者に和姦の意思があったとはいえないと判断し、強姦罪成立。

【被害者の承諾があったと認定された事例】

盛岡地判 昭和33.5.28

村の神社の境内で相撲大会を見物にきていた村娘に話しかけ、人通りのない暗がりの山道に連れ出して手を引っ張ったり押し倒したりなどしたうえ、女性のズボン及びズロースを引き下げ姦淫したとされる事案では、被害者が被告人に誘われるまま山道に入り、ときには被告人より先に歩いて行き、相当時間話をして自分の家の様子などを打ち明け被告人に好意を示したこと、途中他の男から肉体関係を求められたとき大声を出したり相当強い反抗の態度を示したのに被告人にはそれ程の態度に出なかったこと、被告人が同女の側を立ち去ったまま戻ってこなかったのでがっかりし憤激したこと、未遂に終わっているのに被告人に自分でもその非を認め是非会いたいから訪ねてきてもらいたいと手紙を出したこと、金品の授受もないのに快く告訴取下書を書いたことなどから、女性は被告人から姦淫されることを積極的に求めていたものではないが、自分が好意を抱く被告人がそのような行為に出た場合には強く反抗しようとする程の意思を持っていたものでもなく、姦淫されることにつき暗黙のうちに承諾したものとみるべきであると認定しました。

盛岡地判 昭和33.10.23

土工をしていた22歳の被告人が建設飯場の5歳年上の雇主の妻の居室に深夜夫の不在を奇貨として天井から忍び入り情交を結んだ事案について、被告人と女性は古くから相当に親密な間柄にあったこと、被告人は情交後朝まで女性の居室に寝ていたこと、女性の部屋は隣室がベニヤ板で仕切られただけのものであるが、隣室の者は忍び込む物音を聞いたほかは言い争う声とかその他何も聞いておらず、被告人と女性は声高を発することもなく物音をたてるような争いもなく情交を遂げたと窺えること等、情交の翌日夫に姦淫されたと報告その翌日に告訴しているが飯場の風評もあり夫に被告人との関係を感づかれた結果自己の立場を擁護するために強姦された旨を夫に告げたものと窺われることなどを理由に被告人を無罪としました。

札幌地室蘭支判 昭和34.2.24

土工をしていた被告人が自宅で、近所に住み被告人に工事を依頼した43歳の俗にいう囲い者的生活をしている女性を姦淫したとされる事案で、当日正午すぎから2人で飲酒したあと被告人方に赴いたこと、表戸には何ら施錠せず室内で対話したこと、被告人は格別暴行脅迫をしていないこと、女性も被告人に対して拒否的行動に出ずに情交がなされ、女性が拒否しないし脱出しようとすれば容易に屋外に脱出し又は近隣に救助を求め得たのにこれをしていないこと等、さらに、情交後10日以上も経過した後、自分の旦那に事情を打ち明けざるをえない立場に陥り情交は被告人の強姦であるとして旦那の面前で被告人に詫状と金員借用書を作成させた経緯のあることなどの事情を総合考慮すると、強姦と認めることはできないとしました。

京都地判 昭和34.8.4

深夜貨物自動車を運転し帰宅途中、路上を20歳の女性が歩いているのを見かけて声をかけ助手席に乗せ2人でホテルに入ってから案内された部屋で2回性交(SEX)したという事案において、判決は、まず「既に婚約者のあった女性が深夜路上で出会った一面識もない被告人との間に肉体関係を持ったものでその間2人の間にほとんどこれという対話がなされていないことからして双方合意のうえで性行為(SEX)が行われたとは常識上考えられない」としました。 しかし、判決はさらに続けて、貨物自動車の車台の高さが高く被害者が成人の女子であること被告人が一人であることから考えると、女性が本気で抵抗する限り、事前にその抵抗を断念させるような強力な暴行脅迫を加えて畏怖させ抵抗を困難にしてから車に乗せるか相当強い力で同女の抵抗を排しながら押し上げていれねばならず、その事実のない限り少なくともなかば任意に乗車したものとみられること、ホテルに脅かされて入ったとの女性の証言は転々と変遷しており信用できないこと、案内してくれた女中に助けを求めなかったこと、無理にはぎ取られ破かれたとするワンピースは裏地のみがしかも縫い目がほぼ全体的にほつれているところから自然にほつれたことも十分考えられること、成人の女子である同女の来ていたワンピースの袖は長袖でかつ細いものであることを考えると本気で抵抗すれば破いたり引き裂いたりすることなく脱がせてしまうことは難渋するはずで、同女が無抵抗に近い状態か自分で衣服を脱いだことを強く推測させることなどから、ホテルに入るときには被告人との情交を暗黙のうちに承諾していたことが推測されるとして強姦罪を認めませんでした。

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捜査のポイント

科学捜査

被害者の身体や洋服などとの照合をするために、犯行現場から犯人の精液、唾液等の体液や毛髪等が採取されます。
採取した上記遺留品から犯人の血液型やDNAを鑑定し、被疑者と同一人物であるかが調べられます。
他にも、犯行現場に犯人の着衣の繊維片等が落ちていれば、それも鑑定がなされます。犯行の際に被害者が怪我を負っていれば、逮捕された被疑者の洋服などに被害者の血液が付着していないかも調べられます。
住居侵入を伴うものであれば、侵入経路の確認や指紋や足跡の採取、防犯カメラの確認、現場近くのNシステムの解析なども行われるようです。
鑑定の妥当性を検討する際に注意すべきは、採取方法が適切であったか、保存方法が適切であったか、鑑定の過程において他の物が混入していないか等です。

取調べ

顔見知りの犯行の場合

⇒被疑者、被害者双方への取調べにおいて、被害者と被疑者が付き合っていたのか、一方が他方へ思いを寄せていたのかといった交際の経緯や状況、過去に肉体関係が有った場合には、関係を有した期間、関係が途絶した理由、特別なエピソードの有無、どれくらいの頻度で会い、最後に会ったのはいつであったか等を十分に聴取し、手紙等のやりとり等がある場合には、その物証について押収される可能性があります。

被害者と被疑者の間に面識がない場合

⇒突然面識のない強姦犯人に襲われて、性行為(SEX)に対して真意から同意をする女性はいないというのが裁判所の常識です。このような場合で性交(SEX)に同意しているように思える行動をとったとしても、通常は、声も出せずに脅えて、犯人を刺激しないように犯人の望むままうなずいたとか、殺されるくらいならと考え涙をこらえて我慢した、若しくはせめて妊娠だけは避けたいと考えてコンドームを差し出したという解釈がなされます。
被害者が抵抗せず、行為を肯定するような発言をしたとしても、それだけで和姦であったとみなされるとは限りません。
被疑者、被害者それぞれの取調べにおいては、被疑者からどのように襲いかかられたか、その際被疑者から受けた暴行・脅迫の内容や程度、被害者の畏怖の程度などが詳細に聴取されます。さらに、被害者の着衣の乱れ、被害者が抵抗を止めた理由、その直後の具体的な言動、受諾するかのような言動の詳細について聴取し、供述が納得できるものであるか否かを、被害者の年齢、犯行の態様等に照らして吟味することになります。

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